秋田近代史研究会

秋田県の近現代史を考える歴史研究団体です。

2023/秋季研究会のお知らせ

永遠に続くように思われた猛暑もやはり終わり、秋が深まる季節となりました。さて
秋季研究会を次の内容で行います。春季研究会に引き続き秋田市での実施となっていま
す。新型コロナ感染対策にご留意のうえ、多数ご参加ください。
◇日 時:11月4日(土) 10:00~14:30
◇会 場:秋田県生涯学習センター 5階 第3研修室
秋田市山王中島町 1-1 ☎ 018-865-1171

◇研究会日程
10:00 ~ 10:30 開会、近況報告・情報交換
10:30 ~ 11:30 報告 髙村恵美(常陸大宮市教育委員会)
常陸佐竹氏の記憶と水戸領民」

概要
平安時代後期以来、常陸国を所領としていた佐竹氏は、関ヶ原合戦の後に羽州
田に転封となった。大幅な減封により、家臣団の多くが土着した常陸国では近世水
戸藩社会においても、旧主である佐竹一族との由緒を希求する人々が多く見られた。
水戸藩は藩政初期から、佐竹氏とのゆかりをもつ百姓を村役人等の地域指導層とし
て支配機構に組み入れ、村社会の秩序維持を図ろうとする。新たな支配権力に従い
ながらも家の歴史を裏打ちする旧主とのつながりを求めた水戸領民と地域の実相を
検討する。
11:30 ~ 12:00 質疑応答
12:00 ~ 13:00 昼食
13:00 ~ 14:30 座談会

テーマ「秋田藩における常陸へのまなざしと記憶」

概要
横手城下に移住した精鋭軍団茂木百騎、秋田藩家蔵文書で中世常陸とつながる元
禄の修史事業、下野国薬師寺村にあった秋田藩飛地の役割などの話題提供を通じて
髙村報告とあわせ近世秋田と常陸の関係について明らかにしたい。